血液透析とは

血液透析

透析治療の多くは、血液透析によるものです。血液透析は血管から血液を抜き出して血液透析器であるダイアライザーに血液を通すことで血液中の老廃物等は取り除かれ、再び血管を通じてきれいになった血液を体内へと戻していきます。
内シャント腕の血管から血液を一旦体外へと出して、血液を循環させていきます。その際に血液透析器であるダイアライザーに血液を通すことで血液中の老廃物等は取り除かれ、きれいになった血液を再び体内へと戻していきます。
慢性腎臓病が進行したある程度の時点で準備を行いますが、血液透析の準備として透析に使用する血管を用意する必要があります。種類としては内シャント、人工血管、動脈表在化、長期留置カテーテルといったものがあります。一般的に多いのが内シャントですが、内シャントとは自己の前腕の動脈と静脈を手術することによってつなぎ合わせることで表面にある静脈が動脈化した血管の事を示します。しかしながら内シャントは、静脈が順調に成長することに時間がかかる他に元々の血管が細い場合には十分に拡張しないこともあります。その可能性がある場合は人工血管を腕に埋め込み使用することもあります。しかしながら内シャントや人工血管については透析自体には向いておりますが、もともと心臓に血液を緩徐に返す役割である静脈が動脈化することで心臓への負荷がかかることが言われております。そのため心臓の働きが悪い人にとっては内シャントや人工血管は難しいため動脈表在化や長期留置カテーテルという選択が必要になります。そういった準備を事前に行い尿毒症症状や全身の浮腫が増悪したことによる呼吸苦が出現した時点で血液透析を開始する形となります。
なお外来による透析に関してですが、一般的には透析にかかる時間は1回当たり4時間程度とされ、週3回の通院を必要としています。しかしながら、本来の腎臓は24時間×7日=168時間と常に働いている状態と考えると4時間透析×週3日=12時間と血液透析のみでは明らかに毒素や余分な電解質を本来の腎臓のように完全に取り除くことができません。また透析中の血圧も変動しやすく、ドライウエイトと呼ばれる人それぞれの基準体重を決めて行います。このドライウエイトがあっていなかったり、透析間の体重増加が多くなりドライウエイトの体重までの体にたまっている水分量を時間内で急速に抜くためにドライウエイトがあっていたとしても急激な体液量の変化に追いつけずに血圧が下がってしまいます。このように透析時の血圧の変動を少なくし動脈硬化が引き起こすような心血管や脳卒中の合併症をいかに抑えられるかどうかが血液透析の管理で大事になってきます。

当院の血液透析の特長

当院と自宅間の無料送迎を行っております。自宅前までの手厚い送迎を心掛けています。
日本透析医学会で認定された透析専門医である院長が主に担当をいたします。患者さんの健康寿命をできる限り伸ばせられるような良質な治療を目標とします。ドライウエイトを適格に設定し、しんどくなりにくいような透析を目指します。さらに当院では画像検査や超音波によるエコー検査を定期的に行い、腎臓以外の臓器や動脈硬化の評価を行い一人一人それぞれに対応した管理を行います。
当院の透析室のコンセプトとしては家のような落ち着いた雰囲気で長時間過ごしてもストレスが少ないような場所を目指してレイアウトしております。